クリンスイカートリッジはメーカー直販専売へ
三菱ケミカルクリンスイのカートリッジは、偽造コピー商品対策を名目に、代理店から販売店への卸売経由の販売をやめて、一般消費者様へのメーカー専売の直売定価販売方式に完全変更になります。
三菱製または国内メーカー製のカートリッジで交換できます
上記実施にともない、2024年7月以降当店でも在庫商品が完売したのちは、クリンスイカートリッジの取扱は終了し、BUC12001,BSC05003、BCC12003などの三菱クリンスイからの仕入商品は販売終了になります。
したがって今後は、これら3つの品番のカートリッジ商品が販売されているとしたら、それは偽造コピー商品であるということになります(在庫の売れ残り商品の販売を除く)。
このページでは、これらの三菱クリンスイカートリッジの交換でお困りの方に、国内カートリッジメーカーの正規商品を代替品に利用しての、カートリッジ交換について説明しています。
BUC12001からのカートリッジ交換
いままでのBUC12001から別の機種のカートリッジに変更するためには、まず今お使いのBUC12001がどのような設置状況になっているかご確認ください。
最初にカートリッジの設置状況を確認する
カートリッジの設置状況の確認
下の3つの写真は主に浄水器カートリッジが設置されている状況の代表例の写真です。ご自宅のいまBUC12001が設置されている状況と見比べて判断してください。
@浄水器一体型水栓に接続の例
@浄水器一体型水栓にカートリッジが接続されている
A浄水器専用水栓に接続の例
A浄水器専用水栓にカートリッジが接続されている
Bアルカリイオン整水器に接続の例
Bアルカリイオン整水器とカートリッジが接続されている
@まず最初は浄水と湯と普通の水道水が、ひとつの水栓金具の吐水口から出てくる、一体型浄水器水栓を使用している場合があります。この場合は下のどのカートリッジを使用しても問題ありません。
ただし、DP1001Z以外のカートリッジは寸法が異なりますので、設置スペースについてはよくご確認ください。DP1001Zはいままでお使いのBUC12001と同じ外形寸法ですので、設置スペースの検討の必要はありません。
Aつぎに湯水混合水栓と、浄水器専用水栓の2個の水栓がキッチンの天板から出ている場合があります。この場合カートリッジは浄水器専用水栓につながれているだけで、@の場合と同じように下のどのカートリッジでも使用できます。
設置スペースの確認は@と同様によくご確認ください。
BこのほかにBUC12001とアルカリイオン整水器や自動水栓との組み合わせで使用されている場合があります。この時はカートリッジがアルカリイオン整水器等に接続されていますので、アルカリイオン整水器などの機器の取扱説明書の指示をよくお読みいただいた上で、DP1001Zのご使用をご検討ください。
現状がBUC12001を使われているとすれば、その上位互換機種はHUC17201であり、この場合BUC12001とHUC17021の交換は問題がないはずで、このHUC17021と同じ仕様の商品がDP1001Zだということです。
HUC17021は三菱のメーカー専売限定品ですので入手できませんが、DP1001Zはノーリツのブランドですが、生産は三菱がOEM委託で生産しているので、基本的に同一商品です。
上記DP1001Zカートリッジ使用の可否は、これらご使用の機器にのメーカーに、お客様のほうで直接ご確認いただいた上で、ご注文をお願いいたします。
さらに、浄水器カートリッジが自動のタッチレス水栓などの機器に接続されている場合も、機器に影響を与える恐れがありますので、自動タッチレス水栓などの機器の取扱説明書の指示をよくお読みいただいた上で、DP1001Zのご使用をご検討ください。
この場合も、カートリッジ使用の可否の判断は、これらご使用の機器にのメーカーに、お客様のほうで直接ご確認いただいた上で、ご注文をお願いいたします。
3種類のカートリッジの寸法比較
下記に参考のため、BUC12001、DP1001Z、TJS-TC-U19,OSSC4の寸法を一覧表にしましたので、設置スペースの確認の際の参考にしてください。
カートリッジ品番 | 長さ(高さ) | 最大直径 | 除去物質数 |
---|---|---|---|
BUC12001 | 217 | 112 | 12 |
DP1001Z | 217 | 112 | 19 |
TJS-TC-U19 | 275 | 80 | 19 |
OSSC4 | 176 | 132 | 19 |
DP1001Zに交換する場合
DP1001Zへ交換する
BUC12001の三菱クリンスイの上位機種はHUC17021です。除去できる有害物質数が12種類から19種類に能力アップする以外は同一寸法の仕様なので、交換に際しての心配は全くありません。
しかしながらHUC17021は三菱クリンスイのメーカー直販の専売機種ですので、一般販売店では取扱うことはできません。しかしそれと同一の仕様と規格の商品が、このDP1001Zです。
DP1001Zはノーリツ(ハーマン)が販売していますが、その生産は三菱クリンスイにOEM委託しており、結果的にはHUC17021はDP1001Zと全く同じ商品です。まず第一の方法はこのDP1001Zを使って交換する方法です。
なおアルカリイオン整水器や自動水栓に現状BUC12001が接続されている場合や、交換に際して他の機種のカートリッジを使うことに不安がある方は、このDP1001Zの選択をご検討ください。
(1個)
2個セット
TJS-TC-U19に交換する場合
TJS-TC-U19へ交換する
BUC12001は以前UZC2000という型番でしたが、型番変更のみのモデルチェンジで、ふたつは同じ規格の商品でした。そしてそのUZC2000のタカラスタンダード(キッチンメーカー)での型番がUZC2000Tでした。
その後、このタカラのUZC2000Tがモデルチェンジした後継商品がこのTJS-TC-U19なのです。このカートリッジはスリムタイプのため、直径が細く高さ(長さ)が長く、横置き設置にも対応する形状になっています。
そのためこのTJS-TC-U19に交換する場合には、今お使いのBUC12001が設置されている場所のスペースの確認を必ず行ってからご注文下さい。
(1個)
(1セット単位)
OSSC4に交換する場合
OSSC4へ交換する
OSSC4はキッツマイクロフィルターの商品で、三菱クリンスイ製ではありませんが、キッツマイクロフルターは三菱クリンスイとならぶ2大浄水器カートリッジメーカーで、自社ブランドで浄水器を販売するほか、TOTOやクリナップ(キッチンメーカー)などの浄水器のOEM生産なども手掛けている国内の一流浄水器カートリッジメーカーです。
現状お使いのBUC12001が上の@浄水器一体型水栓につかわれているか、A浄水器専用水栓に使われている場合は、このOSSC4を使うことにより、今までどおりエコノミーにカートリッジ交換することができます。サイズは高さ(長さ)はより小さく、最大直径は20o大きいサイズの、コンパクトタイプですが、浄水能力(除去物質数)はBUC12001の12種類にくらべて19種類と浄水能力はアップします。
(1個)
(1セット単位)
ビルトインカートリッジ交換後に発生する症状
BUC12001に限らず、すべてのビルトイン型(アンダーシンク型)カートリッジ交換直後は、浄水器水栓の水切れがわるく、水がピタッと止まらない傾向があります。これは水栓金具が万一のカートリッジ破損を防ぐための構造になっているのと、残留している空気が圧縮されて起こる症状です。通常は一週間ほど普通に使っているうちに改善します。
また、浄水器カートリッジの交換後に比較的発生が多いトラブルは以下の通りです。どれも交換したカートリッジが不良品ということではなく、別の原因で発生する現象であることをご理解ください。
発生する症状を見る
- 交換後に蛇口の水切れがわるくなった。
- 原因は交換した浄水器カートリッジの内部に残った空気のためです。
- エア抜きをすると軽減される場合があります。
- エア抜きは浄水器の蛇口を『開』の状態にし、浄水を出しながらカートリッジを横にしてにゆっくり何度か倒しながら行います。
- 蛇口から空気を含んだ水が勢いよく出る場合がありますので注意してください。
- それでも止まらない場合がありますが、一週間ほど普通に使っているうちに改善します。
- カートリッジを交換したら水量が変わったような気がする。
- 今までご使用のカートリッジと、交換したカートリッジの仕様が少し異なるためです。
- 故障や不具合などではありませんので、どうしても気になる場合はキッチンのキャビネット内部の止水栓で流量を調整してください。
- カートリッジを交換したら白濁した水が出てくるようになった。
- 交換後2〜3日程度、浄水に微細な気泡が混じりこみ白濁したように見えることがあります。
- これはカートリッジ内部に使われている中空糸膜と水がなじむ過程で発生するもので、出てきた水は1〜2分放置すると気泡は消えます。
- 故障ではありませんし、白濁した状態で飲用しても無害です。数日間で白濁しなくなります。
- 交換したカートリッジの接合部分から水が漏れてくる。
- 原因は接続部のカプラーのパッキン部の経年劣化やねじれ、異物の混入などによるものがほとんどです。
- もう一度カートリッジをはずし、カプラーの接合部分(凹部)とカートリッジの接続部分(凸部)をやわらかい布などで清掃してから交換しなおしてください。接合時に接触する部分を水でぬらすと滑りがよくなります。
- それでも接続部分の水漏れがとまらない場合はパッキン不良が考えられますので、浄水器メーカー(水栓メーカー)のサービスセンターからパッキンを取り寄せ交換するか、そのメーカーに依頼してパッキン交換してください。 なおアクアプラネットではこれらの部品や依頼は取り扱っていません。お客様ご自身で修理依頼などの対応をお願いいたします。
BSC05003からのカートリッジ交換
BSC05003からのカートリッジへの交換は、以下のスパウトインカートリッジ2種類からの選択になります。
SFC0002T-TSに交換する場合
SFC0002T-TSへ交換する
BSC05003は、もともとSFC0002Tという型番でしたが、偽物コピー商品の対策の際に品名だけBSC05003に変わりました。SFC0002T-TSはこのカートリッジのOEM商品の品名で、発売はタカラスタンダード(キッチンメーカー)ですが、製造は三菱クリンスイが行っていて、両者は同じ商品です。そのためこのSFC0002T-TS(TSはタカラスタンダードを意味します)を使えば今まで同様に交換可能です。
(3個1セット)
(2セット6個単位)
TJS-TC-S19に交換する場合
TJS-TC-S19へ交換する
タカラのSFC0002T-TSは除去物質数が5種類であるのに対し、これを19種類の除去性能にまでアップした商品が、同じタカラのTJS-TC-S19です。 同じくスパウトインカートリッジですので、より除去性能の高いカートリッジをお求めの場合は、このカートリッジを使用することができます。
(3個1セット)
(2セット6個単位)
BCC12003からのカートリッジ交換
BCC12003からのカートリッジへの交換は、カウンターオンタイプのTJS-TC-N19への一択です。
TJS-TC-N19に交換する場合
TJS-TC-N19へ交換する
BCC12003のもともとの品番はCNC0001Tですが、偽物コピー商品対策のために品番変更されています。このカートリッジはカウンターオンタイプの浄水器水栓に使われていますが、このタイプの浄水器に使用できるカートリッジはタカラスタンダード(キッチンメーカー) のTJS-TC-N19になります。
TJS-TC-N19はタカラから販売されていますが、OEM生産品のため、三菱クリンスイが製造しており、BCC12003が12種類の除去能力であるのに対して、19種類の除去能力に強化された商品で、構造や規格は同じですので交換に際しての問題はありません。
(3個1セット)
(2セット単位)
偽物コピー商品について
今回三菱ケミカルクリンスイは、市場に出回っている偽物コピー商品を根絶することができず、メーカー専売で一般の消費者様に直接定価販売するという方向に転換する選択を行いました。
当店は2001年以来20年以上にわたり、浄水器カートリッジの通販専門店として、クリンスイカートリッジを三菱ケミカルクリンスイから仕入れてお客様に販売してまいりました。いままで正規商品以外のカートリッジを取り扱ったことはただの一度もありません。
しかしながら今後はメーカーの専売化により、三菱ケミカルクリンスイから商品を仕入れることができなくなりましたので、やむなく三菱ケミカルクリンスイがOEM生産している商品、または三菱ケミカルクリンスイのカートリッジと互換性のある国内一流メーカーの商品を、今までのお客様に販売してゆくことになりましたので、今後もごひいきのほどよろしくお願い申し上げます。
偽物コピー商品を見分ける確固たる方法はみあたりませんが、一つ言えることは商品の仕入れ値と宅配便などの諸経費が掛かる以上、驚くほど安い価格の商品はないということです。信用の置けそうないくつかのサイトをみくらべて、それよりはるかに安い価格の商品は疑ってみたほうが良いようにおもいます。
また安くないからと言って偽物コピー商品ではないという保証はなく、結局は信用できそうなお店や長く継続して営業しているお店から購入するしかないのかもしれません。